大内山 裕
個人概要
住所:出水市下鯖渕
活動内容
○活動の経緯
2012年まで出水市の職員として従事し、産業振興部長などを務めた。
在職中、農業の技術職を担当していた際に、修学旅行生の農家民泊に関わったことがきっかけとなり、観光に関心を持ち、観光推進員やツアーガイドとしての活動を始めた。
また、地元の観光資源を勉強し直した際に、出水市内では全国の野鳥600数種のうち約半数が見られることを知り、2017年頃からは野鳥の撮影を始めるとともに、撮影を目的として長期滞在する外国人などへのアピール活動も続けている。
○主な活動内容
1.出水市観光振興活動
退職後の2012年5月から2019年まで、出水市で出水市観光振興推進員として旅行業者への営業活動や観光ガイドを担当した。
また、2020年からは出水市観光特産品協会で観光メニューの開発に励むなど、現在まで観光推進活動を続けている。
2.「出水のツルと野鳥」SNS発信活動
コロナ禍で海外の愛鳥家の来訪が厳しくなったことを受けて、2020年、「今できることを」と、Facebook、X(旧ツイッター)、インスタグラムを開設し、現在まで数日に一度、ツルや野鳥の解説を英訳とともに更新している。
現在は海外からの来訪者も徐々に回復しているが、外国人向けに出水市の野鳥を解説できる人は少ないことから、SNSを更新することによって、外国の方を案内する役割も務めている。
なお、SNS用に野鳥の撮影を行う際には、ガイドに役立てようと、鳴き声も録音している。
3.「エコツアーガイドIZUMI」での活動
2022年に、出水市主催のエコツーリズムガイド養成講座を修了したメンバーで「エコツアーガイドIZUMI」を立ち上げ、2023年現在まで会長を務めている。
同会では、毎月の定例会や研修会、観光客のガイドのほか、野鳥観察・撮影イベントの開催などの活動を行っている。
4.「出水市エコツーリズム推進協議会」での活動
2023年3月に発足した出水市の「エコツーリズム推進協議会」で、副会長として活動している。
同協議会では、出水市のエコツーリズムの現状と課題を情報共有し、3年間かけて、地域でエコツーリズムを推進するための基本的な計画である「エコツーリズム推進全体構想」を取りまとめ、環境省、国土交通省、農林水産省及び文部科学省の認定を目指すこととしている。
※ エコツーリズム
地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組み。
5.「出水異文化交流の会」としての活動
「出水異文化交流の会」は、出水市民と出水市に滞在する外国人の交流活動を行うことで、外国人の考え方・習慣等への理解を深めるとともに、外国人により快適な滞在を提供することを目的として2013年に発足した団体であるが、これまで、当団体の事務局担当者として活動を支えてきている。
コロナ禍においては一時活動を休止していた時期もあるが、2023年6月には出水市在住のベトナムの方々、10月にはインドネシアの方々と、ベトナム料理、インドネシア料理を一緒に調理し食べるイベントを開催した。
同会においては、一部の会員が、出水を訪れた外国人向けの日本語講座を開設するなど、更なる活動の充実が図られている。
○今後の抱負や活動など
今後もできる範囲で、会員と協力しながら活動していきたいと考えている。
出水市は、2021年に「出水ツルの越冬地」としてラムサール条約湿地に登録されており、今後のエコツーリズムの取り組みが重要になってくる。
「エコツアーガイドIZUMI」は発足して2年目であることから、同会がある程度独り立ちできるよう活動を継続・拡大させ、次の会長に引き継げるようになればと考えている。
さらに、「出水異文化交流の会」が、発展的に、「出水市国際交流協会(仮称)」に進展していければと考えている。