中川 功
個人概要
住所:薩摩川内市入来町
活動内容
○活動の経緯
2012年6月、空気の良い場所で化学調味料を使用しない生活をしようとインターネットで情報収集していたところ、薩摩川内市の空き家を見つけ移住を決意し、東京から夫婦でIターンしてきた。
朝は飼育する鶏の声とともに起き、昼は緑に、夜は星空に囲まれ、田んぼと畑を耕しながら、太陽光で発電した電気を利用して暮らしており、医者要らずの、想像以上に快適で健康的な生活を送っている。
この理想的な生活体験とこれまでのスキルを活かし、地域活性化のための古民家再生や海岸の清掃活動、特産品づくりなどを行うとともに、県外へ地域の魅力やその暮らしぶりを発信する活動も行っている。
○主な活動内容
1.シキミ生産者組合活動
薩摩川内市には、シニア世代がシキミやヒサカキなどの木を栽培している地域があることから、空き農地を借りて、2014年からシキミの生産を始めた。2019年8月には、地域の方々とシキミ生産者組合を設立し、以降、会長として、シニアの生きがいづくりや地域活性化のための活動を行っている。
2.「NPO法人いかすつなぐ入来空き家再生プロジェクト」活動
古民家を見つけ、鶏小屋を立て、ツリーハウスや農機具小屋を作り、廃材と山の杉を切り出して自宅を増築した自身の経験を活かして、2019年12月に空き家再生のためのNPO法人を設立し、理事長として活動している。
法人では、空き家の古民家を会員で再生し、素晴らしい自然と豊かな暮らしの実現のための体験住宅として活用している。
3.福(ゴミ)拾い活動
環境に関する講演会に参加したことがきっかけで、環境問題に関心を持つようになり、自分の身近な環境にも目を配るようになった。
すると、地元でも、大きな天候不順や台風の後には、海に漁網や生活ゴミなどが多く打ち上げられ、ゴミの山ができていることに気が付き、2020年8月頃からは、地域の仲間と積極的に海岸の清掃活動を行っている。
4.日本料理・薬膳・精油を使った健康的な料理教室
東京では料亭で修行し、その後、自身で料理店を経営していたが、料亭では化学調味料を一切使用していなかったものの、自身で経営する料理店では、当たり前のように化学調味料を使用した料理を提供していた。しかし、化学調味料を使用しなくても美味しい料理をつくることはできたのではないかと考え、化学調味料を使わなくとも地域の自然な食材で、安全な食事ができることを伝えるようと、2024年1月から、地域の方々に向けて料理教室を始めている。
今後は、更に多くの人へ向け、自然な食事の良さを伝えられないかと、ユーチューブでの活動も視野に入れている。
○今後の抱負や活動など
自宅に設置した太陽光パネルにより、自家発電した電気を家に取り込むためには電気工事士の免許が必要だったため、免許を取得した。同時に、太陽光発電は意外と安価でできることも知り、今後は空き家の再生だけでなく、サスティナブルな生活、太陽光パネルの設置についても必要としている人の力になりたいと考えている。