持田 初穂
個人概要
住所:曽於市大隅町
活動内容
○活動の経緯
昭和53年に父親と「太陽の子保育園(現・幼保連携型認定こども園太陽の子幼児園)」を創設し、昭和63年からは同園園長、平成12年からは「社会福祉法人太陽の子福祉会」理事長を務めている。
また、平成14年には公立保育所「岩川保育園」の民間委託を受け、現在まで園長を務めている。
子どもたちの健全な育成に尽力する傍ら、地域貢献活動もライフワークとしており、昭和60年からは、町内5地区の「民俗芸能」の掘り起こし・継承活動を行うなど、伝承芸能の復活に取り組んでいる。
また、平成14年からは、「大隅異業種交流会やごろうの郷“結”」と、曽於市地域づくり団体協議会「ネットワークそお」に所属し、絶滅危惧種の保存活動を行うなど地域おこし活動にも励んでいる。
平成26年からは、「曽於市観光ボランティアガイドの会」にも所属し、蕎麦打ち教室の講師として活動するとともに、「南之郷古事記伝承の地」の紹介なども行っている。
さらに同年、「岩川芙蓉会」を創設し、太平洋戦争末期に特攻作戦に異議を唱え夜間攻撃を主体に戦った「芙蓉部隊」の偉業を伝えるとともに、「芙蓉部隊」をテーマにした舞台の曽於公演実現に奔走し、成功へと導いた。
令和3年からは、「NPO法人そお未来協議会」の役員として、講演会やミュージカル講演を手掛けている。
○主な活動内容
1 伝承芸能継承活動
町村合併などにより地域の伝承芸能が消滅することを危惧し、青松段の剣舞(曾我兄弟の仇討ち)、俵踊り、奴踊り、甚句節、相撲取り節等の「民俗芸能」を復活すべく各地区の高齢者を訪ね、掘り起こし、園児たちに継承する活動を行っている。
なかでも青松段の剣舞は、園児だけが継承を受けている稀少な芸能となっており、園児たちは、年に1回開催される「曽於市市民民俗芸能祭り」で、青松段の剣舞と俵踊りを披露している。
2 地域おこしグループ活動
「大隅異業種交流会やごろうの郷“結”」と曽於市地域づくり団体協議会「ネットワークそお」の会長を務め、江戸時代から続く用水地の整備や、絶滅危惧種の保全活動を行うほか、修学旅行生の受け入れなどのグリーンツーリズム活動を行っている。
3 曽於市観光ボランティアガイド活動
「曽於市観光協会」に属している「曽於市観光ボランティアガイド会」の会長を務め、自然探索、蕎麦打ち教室、観光地案内などを行っている。
蕎麦打ち教室は年に10回ほど開催しており、参加者が気軽にチャレンジできるよう、自ら作成した「誰でも簡単に江戸蕎麦が打てる道具」を使用して、蕎麦打ちの楽しさを広めている。
現在は、郷土食とコラボした新しい蕎麦食を考案中である。
4 岩川芙蓉部隊の顕彰活動
太平洋戦争末期、当時誰も反対できなかった特攻作戦に異議を唱え、厳しい訓練を積んだ上で曽於市の岩川航空基地から夜間攻撃で戦った「芙蓉部隊」の美濃部正少佐の存在を知り、地域づくり仲間と「岩川芙蓉会」を創設。会長を務め、「芙蓉部隊」の偉業と戦跡を世に伝えるための活動を行っている。
また、平成27年度曽於市自主文化事業として、「芙蓉部隊」を舞台化した、東京の劇団「グーフィー&メリーゴーランド」の作品「JUDY~The Great Unknown Squadron~」の曽於公演を実現し、1,000人の観客を動員した。
5 NPO法人そお未来協議会活動
曽於市に新しい考え方や文化を広めようと結成された、「NPO法人そお未来協議会」の監事を務め、ユニークな考え方の講師を招待し講演会を開催するほか、東京の一流の脚本家・女優・作曲家とも交流をもち、「市川本古事記天語り」公演や、ミュージカル「弥五郎どんファンタジア」公演を開催し、1,000人を超す観客を動員した。ミュージカル「弥五郎どんファンタジア」は、令和5年5月には鹿児島市での公演を予定している。
また、同協議会では、古民家の保存事業や有機無農薬農業の研究にも尽力している。
○今後の抱負や活動など
「誰でも簡単に江戸蕎麦が打てる」道具で蕎麦打ちに興味を持ってもらい、郷土食を活用した「ばっかい蕎麦」(自分で打ったばっかい、冷や汁だしを作ったばっかい、茹でたばっかいの釜揚げ)を広めていきたい。
また、ミュージカル「弥五郎どんファンタジア」公演の開催や、絶滅危惧種の植物や動物の保存、ハッチョウトンボの保護についても継続して行っていきたい。
さらに、芙蓉部隊の顕彰活動についても引き続き努めていきたいと考えている。