和み会

  • 江籠 鈴ヱ

組織概要

設立年月日 2019年3月
正会員 11名(2023年1月現在)
所在地 南さつま市加世田小湊

活動内容

○設立の経緯、目的
 南さつま市加世田小湊には、約百年前に隣の大浦地域から伝わった、「馬方踊り」という郷土芸能がある。「馬方踊り」は、昔、天然痘が流行した際に、島津義弘公が、「江戸の人々が神に舞を奉納したところ、たちまち効果が現れた」という話を耳にしたことから、藩内に広めたとされる踊りである。
 「和み会」は、元々は「郷土芸能馬方踊り保存会」という名前で、その「馬方踊り」の保存・継承活動を行っていたが、元号が平成から令和に変わったのを機に「令和」から一字もらって「和み会」へと改名した。
 現在は、地域を元気にし、自分たちも生き生きと過ごすことをモットーに、「馬方踊り」の保存・継承活動だけでなく、見守り活動などのボランティア活動にも励んでいる。
 見守り活動の際には着ぐるみを着て街頭に立ち、子供たちを大喜びさせるなど、地域住民を笑顔にする存在として活躍している。

○主な活動内容
1.郷土芸能馬方踊りの保存活動
 2021年、2022年の2年間はコロナ禍のためできなかったが、毎年2月11日の「お伊勢講の日」に、地域の75歳以上の方を招待して「馬方踊り」の発表を行っている。病気の終息を願って伊勢参りをする道中の様子を、歌と踊りでユーモラスに演じるその演目は、「和製オペラ」と呼ばれ人気を博している。発表後は、余興として舞踊や腹話術・島唄・寸劇なども披露し、観客を大いに楽しませている。

2.馬方踊りの広報と継承者の発掘活動
 「お伊勢講の日」は75歳以上の方だけを招待するため、若い世代の方にも「馬方踊り」を知ってもらえる機会をつくろうと、2022年2月に小湊小学校で出前授業を行った。出前授業では、スライドを使って「馬方踊り」を子供たちにもわかりやすく解説したり、「馬方踊り」の映像を上映したりして、未来を担う子供たちが郷土芸能に興味をもつきっかけとなるよう工夫して取り組んだ。
 同年11月に行われた小湊小学校の学習発表会では、はじめてプログラムの一つとして「馬方踊り」を披露でき、子供たちだけでなく保護者たちにとっても生の「馬方踊り」に触れてもらう良い機会となった。
 また、会員各自が知人等へ声かけし、継承者の発掘活動を行っており、その結果、2022年度は会員が1名増えている。

3.定例会(話し合い・練習会)
 「お伊勢講の日」の活動のために、1年を通して定例会(話し合い・練習会)を開催している。
 ・6月~9月    月1回 話し合い(出し物の内容、担当決めなど)
 ・10月~2月上旬 月数回 練習会(馬方踊り、余興の出し物)

4.ボランティア活動
2022年12月に、地域安全活動の一つとして、遊び心で会員全員が着ぐるみを着て登校時の見守り活動を行い、子供たちやドライバーに笑顔と交通安全の願いを届けた。

○今後の抱負や活動など
 会員の高齢化で後継者の確保が切実な課題となっているが、伝統芸能の存続と地域を明るく元気にするため、今後も微力ながらできることに取り組んでいきたい。

小学校で馬方踊り披露

着ぐるみ姿で児童の登校見守り

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