平 陽子
個人概要
住所:大島郡伊仙町阿権
活動内容
○活動の経緯
2012年にそれまで住んでいた鹿児島市から故郷である徳之島にUターンしたのを機に、子どもの頃から大好きだった徳之島のために少しでも役立ちたいという思いで、ボランティア活動を始めた。
○主な活動内容
1. 伊仙町の指定民俗文化財でもある「ふり茶」は、茶道具や作法などにこだわって点てた茶を楽しむ日本伝統の「茶道」と異なり、道具や場所などの制約もなく、徳之島では気軽に楽しめるお茶として、庶民の間で親しまれてきた。しかし、今では地元の人でもふり茶を知らない人が多いことに気が付き、いつでもどこでも楽しめる親睦のお茶として次世代に伝承していこうと、ふり茶の伝承者であった先輩から教えを受け、「歴史・伝統」や「作法等」を学んだ。その後、2016年にふり茶を体験する「あまちゃん広場」を開設し、以後、実演・お茶会を開くなど、伝承活動を行っている。
2.島の宝である子ども達、中でも小学校低学年の子ども達が、放課後に居場所がなく、バラバラに遊んでいることに不安を感じ、2018年、仲間の高齢者達と一緒に「子ども達を見守り隊」を結成。代表として、小学校の裏にある公民館で見守り活動を行い、子ども達が健全に安心して暮らせる社会づくりに努めている。
3.子どもの頃から大好きだった素晴らしい景観を持つ阿権渓谷が、不法投棄の場所になっているのを見て、綺麗な渓谷を取り戻したいという気持ちで、2017年から仲間と一緒に、ごみ拾い活動を行っている。
また、徳之島の特産品であるサトウキビのしぼりかすを使って、「段ボールコンポスト」(段ボール箱を利用した生ごみ処理容器)を作り、生ゴミの堆肥化に取り組んでいる。
4.2020年からは、伊仙町地域女性団体連絡協議会の会長として、男女平等の推進、子どもの健全育成、高齢化社会への対応、環境問題への取組、安心安全な消費生活の推進等に尽力している。同年5月には、子ども達がコロナ禍の中マスク不足で困っているのを知り、伊仙町へ布マスク720枚を寄贈した。
また、2018年からは、阿権地域の観光ボランティアガイドとして、地域の人達と連携し、島外からの観光客等を案内している。
○今後の抱負や活動など
「ふり茶」の伝承の必要性を強く感じているので、今後とも伝承活動を続けていくとともに、地域女性連としてゴミを減らす「段ボールコンポスト」を広めていきたいと考えている。