下園 聖子
個人概要
住所:日置市吹上町
活動内容
○活動の経緯
・1988年に、「からいも交流(世界各国の留学生と過ごす交流プログラム)」で留学生を受け入れていた農家の方が、夫の経営する店に留学生を連れてきたことがあり、そのときに留学生と出会った子どもが、自分の家でも受け入れをしたいと希望したことが留学生との交流を始めるきっかけとなった。
・翌年には「吹上町からいも交流実行委員会」の一人として、マレーシア人留学生のホストファミリーとなり、その後も4~5名の留学生を受け入れる中で、ホストファミリーとしてだけでなく、マレーシア人留学生との交流全般に関心を持つようになった。
・その後、新聞で紹介されていた鹿児島大学のマレーシア人留学生と連絡を取り、日置市吹上町に招いて交流を始めることになった。留学生との交流活動の一環として、吹上地域でマレーシアの食文化や作法等を紹介したところ、地域でのマレーシアへの関心が高まり、また、マレーシアに帰国した留学生を通じての親善交流も、地域レベルで広がっていった。
・「からいも交流」でホームステイした留学生や、自宅に招待した鹿児島大学の留学生たちが、口伝えに他の留学生に広めていき、いつの間にか「鹿児島のお母さん」と呼ばれるようになった。
○主な活動内容
・それまでマレーシア人留学生とは草の根交流であったが、2001年に、旧吹上町の支援も受けて、新たな国際交流組織である「吹上町マレーシア交流実行委員会」を設立し、初代会長に就任し、現在まで会長として、以下の活動を担っている。
①マレーシアからの研修生受け入れ活動
・技能研修生の受け入れや、外国人人材受け入れに関する助言・支援を通じて、国際理解の推進に尽力している。
②マレーシアの事業・文化広報活動
・国際交流に関する各種イベントへの参画・出店の他、マレーシア物産店等の展示・即売・料理講習の開催、語学教室・文化講座の開催など、在日留学生等と連携しながら、活動している。
③マレーシアとの交流活動
・親善大使派遣活動や、友好交流団体受け入れ、永年の交流先であるマレーシアの都市・セランゴール州スバンジャヤ市との友好交流などを行っている。また、「ALEPS (マレーシア東方政策元留学生同窓会)」や、「鹿児島マレーシア友好協会」との連携も行っている。
・スバンジャヤ市と日置市の民間交流が盛んになってきたことを受け、スバンジャヤ市から友好都市提携の提案があったことから、2012年に両市の友好都市提携協定が締結された。
・2020年には、これまでのマレーシアとの交流活動が認められ、日本国マレーシア大使館からの推薦で、外務大臣表彰を受けている。
○今後の抱負や活動など
・これからますます、グローバル化が進み、地方の一地域であっても、外国人と連携・共存していくことはとても大事なことである。そのために今後とも、この活動を通じて、少しでも留学生と地域を繋ぐ役割を果たしていければと思っている。