NPO法人トカラ・インターフェイス
- 日高 重成
組織概要
設立年月日 | 平成17年8月25日 |
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正会員 | 21名 (令和3年2月現在) |
団体正会員 | 1団体 (令和3年2月現在) |
(賛助会員) | 45名 (令和3年2月現在) |
連絡先 | (本 部)鹿児島郡十島村中之島150番地 (事務局)鹿児島市泉町13-13-1F |
活動内容
○設立の経緯、目的
十島村の人口が減少していることに危機感を覚えた代表者の「出身地のトカラ列島を何とかしたい」
という思いから、平成17年に設立された。鹿児島県の南西諸島に連なる12の島々からなるトカラ列島
で営まれてきた、共生・共助する地域の仕組み「結(ゆい)」を再構築することを目的に、支え合いと助
け合う地域社会づくりを目指し、活動を続けている。
○主な活動内容
1.「島の特産品」事業
トカラ列島の自然を生かした特産品の調査・研究をし、特産品の開発や商品づくりの支援を行う
ほか、鹿児島市泉町に構える十島村特産品販売所「トカラ結プラザ」で、島バナナや島らっきょ
う、大名たけのこ等、特産品の展示・宣伝販売を行っている。平成24年には、加工品である「ト
カラ宝島 島バナナコンフィチュール」が鹿児島県観光連盟会長賞を受賞した。また、東京都に
ある鹿児島県のアンテナショップ「かごしま遊楽館」や全国各地の地域特産品を扱う「むらから
まちから館」でも特産品の出品をするなど、トカラ列島特産品のPR活動や販売に尽力している。
2.「島の自然体験・交流」事業
平成27年に鹿児島県から委託を受け、「都市部と小規模離島(十島村・三島村)をつなぐ援農体
験交流事業」を実施した。本事業では、滞在型の援農体験ボランティアとして、十島村に15名、
三島村に5名、計20名の若者が派遣され、最終的には派遣されたうちの1家族が十島村に移住す
るなど、交流人口の増加のみならず、移住体験による人口増にも大きな成果を上げた。
また、平成30年には十島村を「もっと豊かに素敵に魅力的に」するため、島暮らしに関心がある
方に島の暮らしを体験してもらう「トカラ列島魅力化戦略プロジェクト」を企画した。本プロジ
ェクトは、3泊4日の島の暮らし体験の中で、島の人たちと交流し、島の良さを知ってもらうこ
とで、将来的に島に人材を呼び込むことを狙いとしている。
3.「島の人材育成」事業
島の担い手やリーダーの育成、I・Uターン者の定住就労支援や、定期船着港時の荷役・配達
業務等をはじめとした、島民がお互いに助け合い、共同で奉仕活動や清掃等を行うトカラ型共
生・共助の仕組みづくりを行っている。
島の将来を担う優秀な人材を呼び込むために始めた移住体験ツアーでは、年間40~50名を受け
入れ、今では、その中から島の行事や特産品の開発・商品づくりでリーダーとなり、島を支え
る中心的人材が生まれている。
4.「島の仕事」事業
島の特産品を販売するアンテナショップ「トカラ結プラザ」の企画運営を行うほか「トカラ結
プラザ」を訪れた方に、特産品や特産物加工品の情報及びトカラ列島の旅情報の提供などを行
っている。
他にも、首都圏の学生の協力を得るなどして、島の荒廃農地の開発を行ったり、Iターン者の
農地づくりの支援や、十島村の委託を受け、I・Uターン者への定住支援である「トカラ島の
仕事ビジネスプラン」をNPO法人の立場から住民と行政と協働して作りあげるなど、様々な
活動を行っている。
5.表彰
上述した1~4の活動の功績が認められ、平成27年には、鹿児島地域林業振興協議会会長から
表彰されたほか、平成29年には、鹿児島県から鹿児島県コミュニティづくり推進協議会会長賞
を授与された。
○今後の抱負や活動など
今後、環境に優しい商品づくりや、有機(オーガニック)栽培による生産を進め、トカラ列島
の特産品等の販路やPR活動の場を、国内に留まらず、世界に広げていきたいと考えている。