○内容
千利休(1522-91)は、「侘び茶」の完成者として知られ、織田信長・
豊臣秀吉の時代には、多くの大名にも影響力を持った。薩摩におい
ては、秀吉の九州平定を経て、島津義久・島津義弘らが侘び茶と出
会い、なかでも義弘は利休の弟子となり、のちに薩摩焼の茶陶づく
りに力を注ぐ。利休には二人の息子がいた。長男の道安と後妻宗恩
の連れ子少庵である。四畳半以下の小間の茶席を創建したのは利休
であるが、そこに備わる突上げ窓を考案したのは道安だと伝えられ
ている。あるとき、少庵が二つの突上げ窓の茶席を建てると、利休
は「面白くない」といって一つを閉じさせた。しかし、のちに利休は
二つの突上げ窓のある茶席を建てる。利休はその理由を「茶の世界
にあっては親も子もない。私が二つの突上げ窓を開けたかったからで
ある。」と答えている。利休とは、茶の湯の趣向に関してこれほどに
厳しい人物である。島津義弘らも傾倒した利休の茶の真髄に迫って
みたい。
○講師 筒井 紘一 氏(茶道資料館顧問・茶道研究家)
○対象者 どなたでもご参加いただけます。
○受講料 無料
○定員 125名(応募者多数の場合は抽選)
なお、定員を変更する場合があります。
○応募方法
※要往復はがき申込
郵便往復ハガキ(126 円・私製を除く)に、下記リンクを参照の上、
お申し込みください。同一住所の方に限り、1通につき2名様まで
お申込み可能です。
また、新型コロナウイルス感染症対策として、1 人 1 人の間隔
を広く取るため、前後左右の座席はご利用になれません。未就学
のお子様の同伴はご遠慮ください。
感染拡大の状況によっては、中止のお知らせを返信用はがきで連絡
することがあります。また、県外在住の方の応募をお断りすること
があります。最新の状況をホームページにてご確認ください。
○応募期間
令和3年6月8日(火)~6月23日(水)(消印有効)
※2月までに申込みを済まされた方は改めて申込む
必要はありません。
○応募結果のお知らせ
①返信用ハガキにてお知らせします。令和3年7月3日(土)までに通知
がない場合、黎明館学芸課(099-222-5396)までお問い合わせ
ください。
② 都合により聴講できなくなった場合も、同様にご連絡ください。
○講座当日
① 「入場整理券」と記載のある返信用ハガキをお持ちの上、2階の講堂に
お越しください。
② 応募数が定員に満たない場合、空席を対象に先着順で受け付ける場合が
あります。
③ 新型コロナウイルス感染症対策として、全席指定席といたします。また、
氏名・住所・電話番号等の個人情報は、必要に応じて保健所等の公的機関 へ提供する場合がございます。予めご承知おきください。
④ 皆様が安心して受講できますよう、マスクの着用・手指の消毒等にご協
力ください。
※ 新型コロナウイルス感染症の流行状況により、変更・中止になる場合が
あります。
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