浜田 保

個人概要

住所:鹿屋市上高隈町

活動内容

○活動の経緯
 鹿屋市の高隈で生まれ育ち、若い頃から町内会の体育部長等を務め、町内会活動や地域のスポーツ大会などに参画し、地域活動に取り組んできた。
 鹿屋市役所を定年退職した後、町内会長として地域活動をはじめ、公民館建設や4町内会の合併を推進し、2007年に新たな町内会を設立した。設立当時から当該町内会の副会長兼自治会長を、2009年から2014年まで町内会長を務めた。
 さらに、2013年から2019年までの6年間、社会福祉法人鹿屋市社会福祉協議会の会長を務めるなど永年幅広い地域活動に取り組んでいる。
 高隈は人口減少と高齢化の進行が著しく、地域が抱える課題や高齢者世帯が抱える生活課題などが多様化している。
 課題解決に向けて、地域みんなで考えて取り組めることはみんなで取り組むため、2013年に高隅地区コミュニティ協議会設立準備委員会を立ち上げ、調査研究を重ねて、2015年に協議会を設立した。
 現在も、会長として地域の活性化事業に取り組んでいる。

○主な活動内容
 町内会長、コミュニティ協議会会長として、永年地域の活性化や交流人口の促進等に努めてきた。
 会長を務める「鹿屋市高隈地区コミュニティ協議会」は、「まちづくり部会」「事業部会」「生活安心部会」「スポーツ部会」の4つの部会で構成されており、住民のふれあいの場づくりや、ツアーの受け入れ、休耕田の活用、買い物支援(ドライブサロン)や有償ボランティア、スポーツ大会、鹿児島女子短期大学との連携協力協定による「高隈米おむすび(お結び)コンテスト」等の実施など、住民に寄り添った取り組みを行っている。

1.「里山ツーリズム」
 2022年度から、里山や海岸部などへの滞在と体験をパッケージ化し、地元行事への参加など季節感のある、何度も通いたくなる仕組みづくりを行っている。

2.休耕田活用
 2016年から15アールの休耕田を活用し「コミュニティ米」を生産・販売するほか、2023年から「どろんこソフトバレーボール大会」を田植え前の田んぼで実施している。代掻き前に田んぼの土がかき混ぜられることで、田植えをよりしやすくより美味しい米づくりに繋がっている。田植えや収穫は地区の子どもたちと共に行い、できたお米はかぎ引き祭りに奉納されるなど、休耕田が地域の交流に大いに活用されている。

3.「ドライブサロン」
 コミュニティ協議会の設立時の事前住民アンケートで「高齢者や、買い物弱者の支援」を希望する意見が1番多かったため、2015年から高齢者の買い物支援と合わせて、一人暮らしの高齢者などの安否確認を行うことを目的とした活動である「ドライブサロン」を実施している。
 また、「社会福祉法人恵仁会」の御協力により「鹿屋市社会福祉協議会」「高隈地区コミュニティ協議会」の三者で協力してマイクロバスの送迎を実施しており、路線バスが通らない地区や、車の運転ができない方、交通の手段がなく日用品の買い物に困っている高齢者等を毎週水曜日に、市街地にあるスーパーまで無料で送迎している。
 この取り組みは、買い物支援にとどまらず、交流の場としても非常に楽しまれ、喜ばれている。

4.有償ボランティア「おたすけ隊あったかくマン」
 2022年から開始した有償ボランティアでは、地域の困りごとや生活課題の解決を図るため、1時間500円で簡単な掃除や洗濯、話し相手等から、大工仕事まで多岐にわたって取り組んでおり、この活動は高齢者の支えとなっている。

5.その他
 他にも地域が抱える問題の解決や地域の活性化に向け、子どもから高齢者まで幅広い分野で様々な活動を行っている。

 同会は、その功績が認められ、令和5年度に「豊かなむらづくり全国表彰事業及びディスカバー農産漁村(むら)の宝九州ブロック表彰式」において、第62回農林水産祭表彰行事のむらづくり部門「農林水産大臣賞」受賞し、令和6年度には「過疎地域持続的発展優良事例表彰」において、過疎地域発展の優れた事例として「総務大臣賞」に選ばれるほか、地域づくりの様々な部門において表彰を受けている。

○今後の抱負や活動など
 高隈地域は「鉤引き祭り」など伝統的な行事があり、自然も豊かで魅力的な場所である。伝統を大切にしながら、現在の活動をどのようにして継続していくか、地域が一体となって、より発展していくためにできることを今後も考えていきたい。

どろんこソフトバレーの様子

ドライブサロンの様子

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